平成21年月報



平成21年1月(2月11日記)
 1月の受診の方は約780名でした。年末年始の休暇の影響と思います。急速な不況によって製造業の方の受診が目立ちました。特に将来の見通しがつかない不安が強いようでした。これから日本はどうなるのでしょうか?




平成212月(3月11日記)
 2月の受診の方は約790名でした。これからレセプトのオンライン化に向けて取りくむことになりそうです。日常の診療の上に余分な手間がかかり、更には費用も自己負担です。一部のIT企業に誘導されているとしか思えません。高齢の開業医の廃業が起こることでしょう。医療崩壊の一押しになるかもしれません。



平成21年3月(4月8日記)
 3月の受診の方は約810名でした。4月で大学卒後満30年を迎えました。つまり神経科医になって30年経ちました。“研修医は病棟に入っておれ”と言われて何時間も病棟で過ごしました。患者さんの症状についてどういう風にドイツ語で記載するかを競っていました。大学の研修医は月給が3万円で、週2回公然とアルバイトをしていました。将来、開業できるとは全く思っていませんでした。今から思えば、貴重な時間で、現在もこの時の知識や経験が基礎になっています。いまでもアメリカ風の精神医学にはなじめません。



平成21年4月(5月7日記)
 4月の受診の方は約830名でした。需要の多さに改めておどろきます。日本全体がゆらぎ、人々が閉塞感、不信感を抱いていることを証明しています。その上、一貫性のない政策が混乱を助長しています。医療現場でも、方向性のない医師研修制度が勤務医に超過酷な労働を強い(2年間新卒医師がいないのも同然)、医療崩壊をまねきました。世界全体を見ても社会主義に続いて資本主義も行き詰っています。根本的な変革の時が来ています。



平成21年5月(6月7日記)
 5月の受診の方は約820名でした。開業医の診療報酬引き下げが言われています。一方、レセプトのオンライン化のため、当院でも多額の費用がかかりました(まだ、完了はしていません)。しかも一切が自費で補助金、税金の控除など一切ありません。このような(余計な)出費はすべての科の開業医にありました。この上診療報酬が下げられると、立ち行かなる開業医がかなりの数になると思います。


平成21年6月(7月7日記)
 6月の受診の方は約840名でした。堺市に隣接する和泉市のIクリニックが急に閉院し、電車の沿線の違う、(1時間程度は時間がかかりそうな)当院にも何人か患者さんが受診されました。閉院の理由は分かりませんが、産婦人科のような事態(連鎖的な閉鎖)にならないことを祈ります。


平成21年7月(8月8日記)
 7月の受診の方は約870名でした。8月1日、開院5周年を迎えました。ひとえに関係する皆様のおかげです。特に大過のないことを深謝します。大阪市のE
医院が無期休診になったようです。6月のIクリニックと直接関連はないと思いますが、心療内科でも医療崩壊の足音がきこえます。



平成21年8月(9月7日記)
 8月の受診の方は約830名でした。後期高齢者医療制度と障害者自立支援法は根本的な見直しとなることが必要です。できれば、煩雑な診断書、意見書が少なくなり(文書料、診断書料等も不要です)、患者さんのために使えるお金と時間が増えることを切望します。


平成21年9月(10月7日記)
 9月の受診の方は約850名でした。複雑怪奇な自立支援法の見直しには賛成です。しかし、神経科の通院公費負担についてですが、前回、旧32条から自立支援法になった時に継続の患者さん全員の署名捺印と医師の診断書の添付が必要でした。今回、自立支援法が新制度になる時に前回のような、利用者も医師も疲弊させるような手続きのないことを切に祈ります。



平成21年10月(11月8日記)
 10月の受診の方は約860名でした。レセプトのオンライン化が義務化され、その費用は開業医の自己負担です。開業医より勤務医を優先する政策のようですが、開業医は開業時に資金がいる上に、成功するかどうかのリスクがあります。病気にかかっても長期休養もできません。そのあたりはぜひ考慮してほしい所です。一貫しない政策に翻弄されます。国家百年の計を立てる政府がほしいです。



平成21年11月(12月7日記)
 11月の受診の方は約840名でした。これまで大過のないことをあらためて深謝します。レセプトオンレイン化の補助金が出ることになりましたが、21年5月以降の場合だけで、20年末に契約した当院は対象外のようです。“先んずれば、損をする”といった感じです。


平成21年12月(1月10日記)
 12月の受診の方は約860名でした。無事、年を越しました。皆様のおかげと感謝しています。書類の多さに辟易しています。この時間を患者さんのために使えたらと考えます。多くの書類が官庁の都合のみで書かされている気がしてなりません。患者さんには雑にならないよう、自戒します。






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