令和4年月報









令和4年1月(2月3日記) 
  1月の受診の方は約1,110名でした。コロナ第6波が信じられないスピードで拡大し、再び 不安、抑うつで受診の方が増えました。以前ほどの公的な行動制限はありませんが、私個人も感染者数をみて驚き、外出、外食などをなるべく控えています。娯楽が少なく、人々の“コロナ疲弊”が再び、深刻です。全世界、各国でも同様と思われ、行動制限やワクチン接種に対する国民のフラストレーションが限界を超えていると思われます。このような中で 国内の不安や不満を外国に向けさせるのは古今東西を問わず、権力者の常套手段です。特に現時点ではロシア、中国、北朝鮮など特に民主主義がキチンと機能しない国々が戦争を始めそうです。各国の首脳に思い出してほしいのは、核兵器が使用されればコロナ禍の比較にならない大惨事になることです。各国とも感情的にならないことを祈るばかりです。特に北京五輪の後がこわいです。 



令和4年2月(3月3日記)
  2月の受診の方は約1,090名でした。やはり、北京五輪終了後のタイミングでプーチンがウクライナを侵略しました。21世紀の今日に軍事力による征服や支配が通用すると思っていることが信じられません。仮に占領できたとしても、自国の経済破綻は必至です。独裁者の周りはへつらう者だけで、諌言する者がいないのでしょう。ナポレオン、ヒトラー、スターリンも自らの権力や軍事力に酔い、被害妄想を患い、国際社会に挑戦して壊滅しました。巻き込まれた人々が悲劇です。ヒトラーは5000万人、スターリンは4000万人を犠牲にしたと言われています。しかし、今回は核戦争の可能性があり、人類滅亡の危険性があります。いざとなると、トランプ危機の時のアメリカ軍幹部のような人物がロシア軍に現われることを期待します。トランプといい、プーチンといい、世界は“エキセントリック”な人物により綱渡りの状態が続いています。やはり、一人の人物に全権力を集中させるのは間違っています。大統領制より、首相制の方がすぐれているようです。




令和4年3月(4月3日記)
 3月の受診の方は約1,110名でした。春の到来と共に気分不安定な方が増えました。また、それには 世間の情勢も大きく影響しています。ウクライナの状況は悲惨を極め、コロナも続き、地震も頻発しています。つい、2,3年前には考えらえないことばかり起こっています。(東日本大震災の時のように)テレビやネットの画像で“うつ”になる方も目立ちました。このような八方塞がりの時は まず、何が正しいか考えることを心がけるべきと思います。どんな時代でも「天地に正気あり」です。ただ、正気は「雑然として流形を賦す」、その場に応じた様々な形を取って流れていきます。このため、現在のような一見 異常事態に見える時期もあるのです。この逆境下では 不正を決して行わず、無理をせず、柔軟な自然体で生きる。非常事態に耐え、やがて正気の流れが“正常化”するのを待つのが良いと思います。

令和4年4月(5月3日記)
  4月の受診の方は約1,120名でした。ロシアの暴走が止まらず、中国のロックダウンの惨状も目を覆いたくなるばかりです。自由民主主義の機構がないため、独裁者の個人的“妄想”を諫止できないのでしょう。個人の思想信条は自由ですが、そのために“他人や自分を苦しめて”(従来診断による人格障害の定義)はいけません。さらに人間の意志では歴史を巻き戻したり、自然の法則に勝つことはできません。プーチンは軍事力でロシアを社会主義の時代の版図に戻そうとし、習近平は強制力でウイルス感染をゼロにしようとしています。いずれも不可能です。水車にいどむドン・キホーテです。プーチンは“ナチスの東方生存圏”を、習近平は“ルイセンコの悲劇”を連想させます。その後始末は大変なことになると思います。


令和4年5月(6月3日記)
  5月の受診の方は約1,100名でした。コロナの規制がゆるめられました。今回のコロナは「人間関係破壊ウィルス」と定義されると考えます。特に悩みがあってもリアルで「人」に相談することができず、“うつ”の方が増えました。人流の制限が、経済や科学の発展を阻害し、専制政治の一因にもなったことは確実です。また、個人的にも外出や飲食、旅行の制限など で 生活の喜びが下がったと感じます。しかし、一方、コロナ以前の生活がすべて良いとも思えません。連日 さしたる意味のない会合や要件に追われ、バタバタと時を過ごしていました。現在は毎日 ほぼ同じリズムで生活でき、本業に集中している気がします。リモートのおかげで、学会や講演会に参加する時間も増え、かえって最新の知識が早く得られるようになったと思います。何事にもメリットを見いだし、前を向いて生きたいです。


令和4年6月(7月5日記)
  6月の受診の方は約1,120名でした。心療内科の需要の多さに驚くばかりです。今、コロナ、ウクライナ、チャイナの三重苦が日本を苦しめています。強い閉塞感があり、個人の力ではどうしようもない感じがあります。しかし、個人の集まりが家族であり、次に国家です。国家の集まりが世界であることを考えると、個々人がそれぞれ 正しい行いをすることことが世界平和の第一歩かも知れません。「修身斉家治国平天下」道理に合わないはしないこと、名利を求めず、奢らないことなどを心がけて生きていくべきだと思います。


令和4年7月(8月3日記)
 7月の受診の方は約1,120名でした。安部元首相の横死など 今まででは考えられない事態があり、不安での新患の方が増えました。コロナ感染も急拡大し、個人的には50年近い付き合いの同級生の教授退任式を出席しました。誠に残念に思っています。今、世界を見渡せば、アメリカはインフレ、EUはロシア・エルギー問題、中国はバブル崩壊・ロックダウン、インドにはスリランカ問題、日本は世界一のコロナ感染等々、主要国で経済がまともに回っている所はないようです。これらの緒問題の根本はコロナのパンデミックと思います。おそらく世界は今後、大不況におちいり、さらなる紛争、食糧難もつづくのではないでしょうか。日本でもこれまでのように無事ではいられないような気がします



令和4年8月(9月3日記)
 8月の受診の方は約1,090名でした。8日間の夏期休診をいただきました。個人的にはコロナ以前に比べると、自由に旅行も行けないし、集会も制限されているように思います。SNSなどでも発言に気を使うようなっています。世界の流れとしても 自由、平等な世界から、新たなる封建制と専制の世界に移行しつつあるのではと懸念します。歴史上もヨーロッパはギリシャ・ローマの自由な世界がキリスト教に支配された中世に変貌し、自然科学などの発展が止まりました。中国でも春秋・戦国の百家争鳴が儒教に統一されて進歩、改革が止まりまり、後に欧米諸国に蚕食されました。わが国でも安土・桃山の自由闊達が失われ、江戸時代には 人々の移動や言論の自由が制限され、進歩が止まりました。振り返って、現在、これから我々は移動や言論の自由のない「新封建時代」に入るのではと懸念します。


令和4年9月(10月3日記)
 9月の受診の方は約1,120名でした。世界の混迷はいよいよ深くなっています。資本主義を含む西洋文明が終焉を迎えているのでは?とも思います。もともと、この世には確固たるものは一切ありません。歴史上、何度も繰り返されてきた「諸行無常、盛者必衰」の一つにすぎないのかも知れません。ただ、今後の世界は「金銭より精神重視」「名誉 称号よりは個人の実力」の時代になることだけは確実と思います。自分に振り返ると、このような時代を生き抜くような実力はありそうにありません。ただ、これまで 40年余を診療上は 大過なく過ごせ、今に至るも 健康にも特段の問題もないことを誇りとします。故安部氏と同学年(生年は一つ下ですが)健康に留意し、大海に浮かぶ木の葉のように世間の大波をしのいでいきたいと思います。


令和4年10月(11月3日記)
 10月の受診の方は約1,140名でした。心療内科の需要の多さに驚くばかりです。特に最近 新患の方の依頼が多いです。「人はなぜ生きるのか」「神は存在するのか」などの巨大な質問から 職場内のちょっとした人間関係の不具合まで 精神科の診察室に持ち込まれています。日本には国民全体をまとめる宗教や哲学がなく、僧侶や牧師のような身近な問題を相談できる人物が存在しないためと思います。世界全体が不安におおわれている現状では 受診の方は今後も増え続けると思われます。医療ではない「悩み事相談的な」信頼できるシステムが必要かも知れません。



令和4年11月(12月3日記)

 11月の受診の方は約1,050名でした。私個人には健康面など 特に問題はないのですが、11月初旬に事態急変あり、クリニック本体の業務を守ることを最優先し、他の仕事はできるだけ、休ませてもらいました。事態は現在進行形です。個人の力は微々たるもので、一人で仕事をしてしているのではないことを痛感していましす。皆様の一層のご協力をお願いします。12月はクリニック以外の仕事も無理のない所で再開していきたと思います。ツイッターフェイスブックをご確認ください。
○隣の上野芝駅にHメンタルクリニック開院。女性医師で思春期も診られる由。先生のお父さんの元教授先生には今もお教え賜っています。


令和4年12月(1月3日記)
 12月の受診の方は約1,150名でした。先月よりの事態はいまだ進行中です。今もクリニックの診察を最優先しています。人の運命のはかなさを痛感しています。この世には確かなものはありません。悠久の天命よって 宇宙は動いています。天命は必ずしも人間にやさしくありません。「天命、是か非か」は永久の課題です。現世の利益を追求する宗教は 真の宗教・哲学ではないと確信しています。孔子でさえも絶望して「鳳 至らず、河 図を出さず、吾已んぬるかな」と嘆いたことがあります。このような時こそ 人知を超えるものを信じ、特に「人事をつくして天命を待つ」姿勢をたもって生きていきたいと思います。




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