令和5年月報









令和5年1月(2月3日記) 
 1月の受診の方は約1,090名でした。コロナが蔓延しています。今は中国の支離滅裂なコロナ対策が重症率の高い新たな変異株を出さないか懸念されます。加えてウクライナ情勢と核戦争への恐れ、地球的な気候変動、専制政治など、人類は滅亡への道を歩んでいる気がしてなりません。生物の一種である人類は「必ず死ぬ」という運命はのがれることはできません。それと同様に、「知能を生じた生命体は必ず滅亡する」のが定めかも知れません。(人類以外に知的生命が発見されないのは この理由かもしれません)しかし、私は人知を越えた、無限の善意と知性を持つ方(神)が存在すると信じています。その善意の方がもがき苦しむ 我々人類を救わないはずはありません。天命を動かして 人々を助けると信じています。春の来ない冬はありません。待ちましょうそして希望を持ちましょう。



令和5年2月(3月3日記) 
  2月の受診の方は約1,060名でした。ウクライナ侵攻一年を迎え、世界的に物価高、物不足が明らかになっています。その割に収入はかわらず、コロナ以前より「貧しく自由がなくなった」気がします。これまで 近代以降、世界はより自由を、より経済の拡大をめざしてきました。しかし、従来の自由主義、資本主義社会が本格的に行き詰まりはじめていることは明らかです。次の世界がどのようになるか想像もつきませんが、おそらくは今よりも自由がないが 変化の少ない世界になるのではないでしょうか。自由闊達の時代と封建安定の時代の交代は世界史では繰り返し起こっています。日本では安土桃山時代の自由闊達の世界が江戸時代の「停滞」になりました。西洋でもギリシャ・ローマの自由平等が 感情の乏しい中世キリスト教世界なりました。現下の状況では 明日をもわからない、戦乱、激変の現世界より、変化の少ない安定した世界の方がより生きやすいと人々が増える気がします。


令和5年3月(4月3日記)
 
  3月の受診の方は約1,110名でした。先日、WBCあり、野球で「手に汗握る」感覚を思い出しました。特に大谷選手の天才ぶりは驚きました。さらに明るい話題としては、コロナ患者数はケタ違いの減少があります。マスク着用が義務がなくなり、外国人観光客も目立ち、スポーツやコンサートでも大声が許可されました。それでも患者数はケタ違いに低い水準です。国民の一定数がすで感染して 集団免疫が確立したという説があり、私も個人的に賛成します。新年度に当たり、久々に幸先の良いニュースが続いています。このまま、世界情勢も改善すれば良いのですが。




令和5年4月(5月3日記) 
  4月の受診の方は約1,060名でした。5月8日にコロナが5類となり、以前の状況に近くなるようです。3年間を振り返ると 人の集まりがなくなったため、普段に会わない昔の友人、知人が縁遠くなりました。再会しても以前のように親しく交際できるかどうかわかりません。SNSが多少影響を緩和しましたが、社会全体も人情味の薄れた、かわいたものに変貌したと思います。しかもこの影響は今後、何年間も続くのではないでしょうか。「コロナ以前」「コロナ後」など時代の区分にもなりそうです。
 4月に入社した方が、早速、不適応になった方がすでに何名かありました。コロナ以前に比べると、友人、先輩、後輩など 他者とコミュニケーションが少なくなっています。悩みができても 相談する相手がいないため、心療内科に来られる人が増えたようです。大抵は真面目な人で 思い詰めておられるので「早く気がついてよかった、今の内ならいくらでもやり直せる」と説得するようにしています

  


令和5年5月(6月3日記) 
  5月の受診の方も約1,060名でした。今回のコロナ禍は人類社会全体に“神経症性うつ病”をひき起こしたと思います。全世界に抑うつ気分と意欲の低下がみられ、皆、引きこもりました。一般に“うつ病”の過程では過激な行動が多いのは病初期と回復期であることはよく知られています。今回の“世界人類的コロナうつ病”でも発症初期に全世界でロックダウンとなり、“街に人がいない”過激な事態がありました。回復期にはロシアがウクライナを侵略するという暴挙があり、“後ろめたい”中国の横暴も目立っています。最近、日本でもコロナ初期に有名人の連続自死があり、最近は長野の4人殺害、役者一家の向精神薬による一家心中、K首相襲撃など、精神科関係の事件が目立ちました。コロナ抑うつの緩和に伴う一種の“荷下ろし”現象かもしれません。いずれにしても、コロナ禍は世界に、人類に巨大なトラウマを残しました。今後はささいなことでフラッシュバックがおきると思います。









前の年へ






クリニックの最新の出来事はSNSで




受診状況,連絡にも



Facebook



Twitter




月報INDEXへ





トップページに戻る