令和6年月報









令和6年1月(2月3日記) 
 1月の受診の方は約1,050名でした。元日から震災があり、飛行機事故も続きました。世界ではガザやウクライナの悲劇があり、震災、事故、戦争の悲惨な動画が、心療内科受診の方を増やしているのは確実です。おそらく、世界に新聞しかなく、言葉と絵や写真しかなかった頃に比べれば、その衝撃は数倍、数十倍に及ぶのはないでしょうか。SNSとスマホの普及が拍車をかけています。とりわけ戦争は人間が起こしていることだけに心が痛みます。世界中 全ての人が平穏な暮らしを望んでいるはずですが、人類が“民族”“国家”“宗教”などの集団を形成すると、古今東西 何れでも 戦争が起こります。不思議なことです。
○私ごとですが、一月、古稀を迎えました。“古来 稀”な歳と言う表現は実感として 違和感があります。特に大きな病気なく、間違いもなく、診療を続けられていることを皆様に感謝します。これからは無理をせず、一日も長く診療を続けたいと心から願っています。

令和6年2月(3月3日記) 
 2月の受診の方は約1,060名でした。心療内科の需要の多さは驚く程です。株価が史上最高となりましたが、生活上では好景気の実感はありません。むしろ、今の世界は何か間違っていると感じます。このことは多くの方も共通に感じておられると思います。UNIVERSE25 というマウスの実験があります。生命をおびやす存在(天敵)がなく、食糧、空間が十分満ち足りてしまう環境にすると、(マウスにとってはユートピア)最後は出生数がへり、マウスは絶滅するそうです。(地球上の生命に致命的欠陥がある可能性があり)これは、繁栄を極める人類の現在の状況ではないでしょうか。さらに人類には 核兵器や気候変動の問題もあります。ただ 人類には知性があるので絶滅への道が回避されることを望むのみです。


令和6年3月(4月3日記)
 
 3月の受診の方は約1,100名でした。紅麹による健康被害が深刻です。「自然食品だから安全」という不思議な都市伝説が一番問題と思います。元来、口から入るもので 全ての人に安全という物質はありません。コメやコムギのような穀物でもアレルギーの人が一定数 居ます。また、別の面ですが、生物には突然変異があります。無害の微生物(紅麹カビ)が、突然 猛毒の物質を作り出すこともあるでしょう。人類が長寿になってのはいます。多種類の食品をとるようになったのも一因と言われています。多種類のものを摂取していると、そこに多少毒性のものが混じっても 健康を害することはないためです。一つの同じ物質を毎日、大量摂取する(検査もせずに)のは基本的に危険行為と思います。サプリをとる人が短命なのは定説になっています。サプリは巨大産業なのでしょうが、規制を厳にして費用を医療費にまわしてほしいです。




令和6年4月(5月3日記) 
 4月の受診の方は約1,080名でした。多くの職場で、4月に人事異動があり、早速 不適応の方が来院されました。今年は特に人手不足で、長時間労働の方が目立ちました。
○今、世界は不穏の時代に入ったと思います。多くの国で政府に国民の不満がたまっており、ロシア、中国などでは暴動もありそうです。現在の主要国で安定している国は皆無にひとしく、社会主義が連鎖的に崩壊した時のような連続的な大惨事も懸念されます。それに対し、アメリカ、ロシア、中国、インド どの諸国は非合法手段を用いているようです。一時的な効果はあるでしょうが、民衆の不満は潜行し、いつか、一気に噴火すると思います。日本はさすがにスパイ行為はしていないでしょうが、支持率20%の政権がこんなに長く維持されているのはおかしいです。衆院補選でも3連敗です。岸田政権転覆のあと、日本でも報復的な国民行動が起こらないか心配です。



令和6年5月(6月2日記) 
 5月の受診の方は約1,100名でした。岸田首相は裸の王様になっているではないでしょうか。マイナンバーカードの健康保険証使用、インボイス制度、さらに今回の減税の事務作業、いずれも方向は正しいように見えますが、現場の国民の手間や準備期間のなさに気がついていません。官僚がご機嫌とりに走り、「国民が大いに迷惑を受けている」ことを岸田首相の耳に入れていないのかも知れません。あるいは、「厳格な法の執行が為政者にとって一番大事だ」「合法的に決まったことは不都合でもやり遂げる」と首相は確信している可能性もあります。この場合は 秦の始皇帝に似た 法家思想と思います。秦は500年以上にわたって分裂した中国を統一したにもかかわらず、15年足らずで 民衆の不満がつのり、反乱のため 滅亡したことに思いを致すべきです。



令和6年6月(7月3日記) 
 6月の受診の方は約1,070名でした。小林製薬の紅麹関連と思われる死者が76人に達すると判明しました。一種類の薬(食)品で、それも発覚して一年以内で 数十人レベルの死亡は、犯罪的な多さと思います。さらに腎臓は基本的には再生しないので、今後、腎不全で生涯 苦しまれる方も多数おられると思います。一方、医薬品の誤投与や副作用によると疑われる死者は5年間で273人と報道されています。医薬品は緊急の場合を除いては、安全性を数年間は治験し、重大な副作用、特に死亡例があると、即 開発中止となります(個人的にも新薬治験中止の経験あり)。今回の件は 一企業だけではなく、行政や国にも重大な責任があると思います。さらに紅麹だけではなく、他の食品にもありそうな気がするのがこわいです。個人レベルのリスク回避には 医薬品 以外では、毎日同じものを口にしないことが重要と思います。










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